2021-11-08 工学部知能情報システム工学科 藤波香織研究室「アンビエントディスプレイ」
#工学部#知能情報システム工学科 藤波香織教授の研究室で「アンビエントディスプレイ」を使って、ユーザーのモチベーションを上げる研究を見せてもらったワン。
アンビエントディスプレイは、情報を具体的な数字やグラフで表現せず、イラストや図形などで抽象的に表現し、ユーザーのモチベーション向上を促すもの。
具体的な数字より、直感的にわかるから、誰にでもわかりやすいんだワン。
写真の学生さんが取り組んでいるのは、アンビエントディスプレイを活用し、在宅での活動を促進する研究。
画面に映っている木は、人がつけたウェアラブルデバイスと連動して、その人の在宅中の活動量にあわせて成長するワン。
コロナ禍で在宅の時間が増えて、運動不足の人が増えているけど、動けば動くほど、木が大きくなるなら、じっと座っていないで、動きたくなるワン!
画面の上についた四角いパーツはカメラ。
カメラのフレームは、こちらの学生さんが3Dプリンタで作ったもので、ぴったりディスプレイにセットできるようになっているワン。
実験装置を作るのも大事な研究だワン。
このカメラでは、ユーザーが画面を見ている回数をチェックしているワン。
画面を見ている回数が大事なのかワン?
実は、アンビエントディスプレイには、だんだん慣れてくると、画面を見てくれなくなるという課題があるワン。
せっかくいい情報を出しても、見てもらえないなんて、もったいないワン。
そこで、ユーザーが興味を持って見ているかどうかをカメラでチェックし、ユーザーに興味を持ち続けてもらうために、どんな工夫をすればよいか研究しているワン。
ユーザーを飽きさせないために、このシステムに加えられた工夫は、「ユーザー自身に操作させること」。
「木の色を変えて、気分を変えてみませんか?」と働きかけることで、ユーザーが能動的にかかわる仕組みになっているワン。
藤波先生の研究室では、人のふるまいから、内面を知る研究をしているワン。
先週紹介した「プロジェクタを使って組み立て作業を支援するシステム」では、視線が迷ったり、手の動きがスムーズでなかったりすることを、「ユーザーが困っている」という判断に使っていたワン。
この研究では、ユーザーが画面を見ているかどうかで、ユーザーが興味を持っているかどうかを知り、それをモチベーション向上に役立てているワン。
人の行動から、裏にある心の状態を知ることができるなんて、奥が深くておもしろいワン!
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